イラスト:スキージャンプをしているキャラクター
写真:一面に英文字がデザインされたジャケットを白Tシャツの上に羽織った小林陵侑のモノクロ写真

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TEAM ROYコラム 【Vol.1】

「世界を驚かせた291mの史上最長飛行」と「地元でのキッズジャンプイベント」

この両極とも言えるアクティベーションをROYはほぼ同タイミングでやってのけた。

壮大な計画のもと、アイスランドの地に莫大な予算をかけてROYのためだけにジャンプ台をつくったレッドブル・チャレンジ。

一方、ROYの想いを受け、岩手県八幡平市自治体や地元企業、観光協会、そしてスキー関係の方々が力を合わせた手作りのイベント。

2023年4月に独立したROYがどちらも最初にやりたいと言っていた事だ。

ROYにとっては、どうしても実現したかった大切なプロジェクトだったのだ。

「このままではいけない」

独立の理由を語ったYoutubeで発した言葉だが、ROYはその後も何度も口にしている。

FISワールドカップ個人総合優勝を2度、ジャンプ界で最も価値のあるFOUR HILLS TOURNAMENTを3度、オリンピックで金メダルと銀メダルを獲得した誰もが認める現役トップアスリートのROYが、「このままではいけない」と言っているのは何なのか。

ROYが見ているのは自分の成績ではない、ということだ。

しかし、彼はそれ以上の事を積極的に語ろうとはしない。

ただ、行動するのみ。

それが小林陵侑の流儀だから。

◎最長不倒へのチャレンジ

極秘に進められたこの無謀とも思えた前人未到のビッグジャンプへのチャレンジ。

現在の世界記録が253.5m。それを更に大きく越えようというのだ。

もちろん多くの人の反対があった。

2026年にはMilano Cortina冬季五輪を迎える。

成績的にも大げさではなく2大会連続金メダルを狙える現役選手。

もしかしたら競技人生を終わらせてしまうかもしれないリスクを何故いま冒すのか?

彼の感覚は逆なのだ。

そんなチャンスが与えられるは現役トップアスリートだから。

目の前にあるチャンスにチャレンジしない理由などない。

結果は既に皆の知るところ。

誰も見たことのない、とんでもない、ぶっとんでる映像を今、世界中が目撃している。

映像はこちらから

◎Kids Jumping フェスタ in 八幡平

それは突然だった。

2023年4月3日。シーズンを終えて帰国したROYは初の世界選手権銀メダルという手土産とともに、8年お世話になった土屋ホーム、師匠と仰ぐ葛西紀明の元を離れ、プロアスリート宣言をし、羽田空港でカメラの前に立った時の事だ。

独立の経緯をひと通り話し、最後に記者から「独立してやりたい事は?」という質問に答えた。

「そうだ。地元の岩手で子供たちにジャンプの楽しさを伝えるイベントをやりたい」

正直、TEAM ROYのメンバーも初耳だった。

しかし、絶対にやるべき。やらない理由などない。その思いをそのまま、地元の方々に伝えた。

もちろん、八幡平のみなさんの誰もが「やろう!」と言ってくださった。

しかしイベントは「やりたい」と言えば、簡単にやれるものではない。お金も含め多くの人の協力が必要だ。もちろん初年度ならではの生みの苦しみはあったが、最終的にはTEAM ROYと八幡平はひとつになり、同じ方を向く事ができた。

成功だったかどうかの評価は、参加した「子供たちの笑顔」が全てだ。

「このイベントは毎年やりたい。来年はもっと、再来年はもっともっと良いイベントにしていきたい。」

ROYはそうみんなに語った。

4月20・21日2日間のイベントプログラムを無事に終え、ステージの最後に、司会から「陵侑くんはこれからみんなを驚かせるチャレンジをしに、今夜のフライトで海外に向かいます。応援しましょう!!」

そうして、ROYは子供たちに手を振り、岩手を後にし、成田空港へ向かった。



そして…
なんと、そのわずか72時間後。



ROYは遥か彼方のアイスランドの地にて、前人未到の世界記録を打ち立てたのだ。


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